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Manual 1. はじめに
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Manual 1. ヌユヌ∂ヌflヌ…
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Text File
|
1996-01-02
|
10KB
|
214 lines
1. はじめに
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
1.1. 概要
MIDIGraphyは、DTM向けシーケンスソフトウエアです。作者自身がDTM用としてこ
れまで市販ソフトを使ってきて、「なぜこれができないんだあっ」というところを実現
させ、「これはあると便利な人には便利で、必要な人には必要なんだろうけど、俺は1
回も使ったこと無いな」というところはとっぱらってしまってできたのがこいつです。
「使ったこと無いな」でとっぱらってしまったところ以外にも、作るのが面倒臭かった
りアルゴリズムがよくわからなかったりして入れていないところも有ります。
内部データ構造等はすべて標準MIDIファイルフォーマットの規約に基づいて定義して
あって、ファイル形式もSMF形式を採用しています。とりあえず標準MIDIファイルフォ
ーマット規約に記述のあるイベントを全て編集可能なように作成したつもりです。とい
うわけでシーケンス制御などの標準MIDIファイルフォーマットのメタイベントに関する
知識が有ったほうが理解は早いかも知れません。
あと、単なるMIDIファイル再生ソフトとしても便利なように、RCP,SNGファイルの読
み込みをサポートしました。また*.LZHファイルをいちいち解凍しなくていいように、
LHA圧縮ファイルからの直接読み込み機能を入れています。
(特徴)
○グラフィックモードでは、ピアノロールを始め、複数タイプのイベントの同時表示
が可能(10種まで選択可).各表示ブロックサイズも任意に変更可.
○イベントリストモードではイベントタイプ毎に表示オン/オフを設定可能.
○ミキサーモードでは、鍵盤表示を始め、複数タイプのイベントの同時表示が可能
(10種まで).
○イベント送信順序完全保証.
○同一タイミング上のイベントシーケンスの編集が可能(イベントリストモード).
・トラック数は最大128まで、チャンネル数は16までサポート.
・チャンネル毎にプログラム名リスト/ノート名リストを設定可能.
・音源プロファイルによるプログラム名/ノート名やシステムエクスクルーシブデー
タ編集などに対応.
・表示設定はデフォルト登録、外部ファイルへの保存可能.
・ファイルに保存した表示設定を随時メニューから呼び出すことが可能.
・外部モジュールによる機能追加が可能.
・標準MIDIファイルフォーマット0/1をサポート.
・RCPフォーマットの読み込みサポート(MTDファイル未対応).
・SNGフォーマットの読み込みサポート(マスタボリューム、リバーブ設定未対応).
○LHA圧縮ファイルからのデータ読み込みサポート(SMF/RCP/SNGとも可).
・QuickTime内蔵音源対応.
1.2. 動作環境
MIDIGraphyを使用するためには以下のものが必要です。
・Macintosh本体
・音源(下記のうちいずれか)
・Host端子付きMIDI音源
・MIDI音源
+ Apple標準MIDI Interface
・MIDI音源
+ Apple標準互換のMIDI Interface
・MIDI音源
+ Apple MIDI Manager対応MIDI Interface
+ Apple MIDI Manager
・QuickTime2.0以降
+ QuickTime Musical InstrumentsまたはQuickTime音色
MIDIGraphyへのメモリ割当は1〜2MB程度確保してください。処理の高速化のために内
部データ構造をかなり大きくとっているため、ファイル容量の5〜10倍のメモリ容量
が必要になります。
なお、作者自身が現在までに動作確認した環境は以下の通りです。
・Macintosh Quadra700 RAM20MB/HD200MB
+ 漢字Talk7.1
+ Apple MIDI Manager ver. 2.0.2
・Macintosh PowerBook 145B RAM4MB/HD80MB
+ 漢字Talk7.1
+ Apple MIDI Manager ver. 2.0.2
1.3. インストール
フォルダ構成は以下のようにしてください。
MIDIGraphy Folder(このフォルダの名前は任意)
├ MIDIGraphy 本体
├ (リソースファイル)
├ Profiles (音源プロファイル用フォルダ:名称変更不可)
│ └(音源用プロファイル)
├ Plug-in modules (プラグインモジュール用フォルダ:名称変更不可)
│ └(プラグインモジュール)
└ Settings (各種設定ファイル用フォルダ:名称変更不可)
└(表示設定ファイル)
リソースファイルは、使用するもののみMIDIGraphy本体と同一フォルダに置いて下さ
い。現バージョンでは、MIDIGraphy.rsrc.J(日本語リソースファイル)が添付されて
います。英語システムで使用する場合には、MIDIGraphy.rsrc.Jを削除するか、
MIDIGraphy本体の入っているフォルダから出して下さい。
Profilesフォルダ内には使用する音源のプロファイルを入れておきます。使用しない
プロファイルは削除するか、MIDIGraphy Folder, Profiles, Plug-in modules,
Settingsの4つのフォルダ以外に移動して下さい。プロファイルはProfilesフォルダ内
にいくつあっても構いませんが、使用しないものは外しておいたほうが、ファイルオー
プン時などの処理がやや軽くなります。
現バージョンでは以下のプロファイルを付属しています。
・GM Profile
・GS Profile
・SC-55mkII Profile
・SC-55 Profile
・P-55 Profile
・CM-64 Profile
・Roland Profile
・XG Profile
・MU80 Profile
・TG300 Profile
・QY20 Profile
・Universal Profile
Plug-in modulesフォルダには使用するプラグインモジュールを入れておきます。
現バージョンでは以下のプラグインモジュールを付属しています。
(1) 編集機能拡張用
・PanByNote
・RemoveVerbose
・SelectOverlappedNotes
・RoundOffBits
・QuantizeNoteOff
・RearrangeNotes
・AlignEvents
・RemapBeat
・AddCode
・DelayNoteOff
・StretchTime
・TrunOver
・Exp2Vol
・CopyBars
・ConvertProg&Note
(2) 入力ファイルフォーマット変換用
・RCP Import
・SNG Import
(3) 出力ファイルフォーマット変換用
・SMF0 Export
・QTExport
Settingsフォルダに入っているウインドウ表示設定ファイルは、メニューから直接呼
び出す事ができます。保存した表示設定のうち、頻繁に使うものをここに入れておきま
す。
現バージョンではサンプルとして以下のウインドウ表示設定ファイルを付属していま
す。
・Effects setting
・Instrument setting
・Params setting
・Time setting
1.4. クイック・スタート
1.4.1. ポートセットアップ
最初に起動すると、MIDIポートセットアップダイアログが表示されます。MIDI
managerを使用する場合にはUse MIDI manager(MIDIマネージャを使用)を、またMIDI
managerを使用しない場合にはMIDIインタフェースを接続しているポート(Modemまたは
Printer)を選んでOKをクリックしてください。また、QuickTime2.0以降がインストール
してある場合はUse QuickTime(QuickTimeを使用)を選択すれば、Macintosh内蔵音源
を使って再生することができます。なお、ポートをNone(ポート出力なし)を設定しても
起動は可能です(もちろん再生はできませんが)。
起動後ポート設定を変更する場合はMIDI>MIDI port setup...(MIDI>MIDIポート設
定...)を選択して再設定してください。
<Apple MIDI Managerに関する注意事項>
・Apple MIDI Managerを使用する場合、MIDIポート設定後、MIDI managerに付属の
PatchBayにてポート接続の設定を行なう必要があります。設定方法はMIDI manager
に付属のマニュアル、オンラインヘルプ等を参照してください。
・Apple MIDI ManagerはApple Computer Inc.開発の機能拡張です。MIDI Manager対
応の市販MIDIソフト等にバンドルされて配布されています。雑誌付録CD-ROMやネッ
トワークを通じて配布されている、市販MIDIソフトのデモ版等にバンドルされてい
る場合もあります。
<QuickTimeに関する注意事項>
・MIDIGraphy Ver.1.1.0より、QuickTimeを使用して内蔵音源を直接鳴らすことがで
きるようになりました。MIDIポート設定で、Use QuickTime(QuickTimeを使用)を選
択して下さい。なお、これに伴い従来のQTPlayのサポートは中止します。
・QTムービーへの変換を行なわず直接QuickTime音源を鳴らしますので、MIDI音源使
用時と同様な感覚で使用することができます。変換に伴うシステムエラー等も発生
しなくなります。
・再生時、プログラムチェンジのタイミングが実際より遅れる場合があります。
・QuickTime使用時はMIDI入力は使用できません。
・QuickTimeはApple Computer Inc.開発の機能拡張です。漢字Talk7.5に付属して配
布されています。漢字Talk7.1に付属のものは旧バージョンため使用できませんの
で御注意下さい。なおQuickTime2.0以降はマルチメディアタイトルCD-ROM等にバン
ドルされている場合もあります。
・QuickTime本体の他、QuickTime音色またはQuickTime Musical Instrumentsという
名の機能拡張が合わせてインストールされている必要があります。
1.4.2. データのロード
(1) SMFファイルのロード
File>Open...(ファイル>開く...)でファイル選択ダイアログが表示されます。ダ
イアログにはファイルタイプが'Midi', 'TEXT', 'LHA ', 'BINA'のものが表示されます。
標準MIDIファイルを選んでOpenをクリックすると読み込まれます。サポートしているの
は標準MIDIファイルフォーマット0および1です。
(2) RCP(GSD,CM6)ファイルのロード
Plug-in modulesフォルダ内に外部モジュールファイルRCP Importを入れておくと、
RCP形式のファイルを読み込むことができます。
SMFと同様、File>Open...(ファイル>開く...)でファイル選択ダイアログが表示
されるので、RCPフォーマットのファイルを選んでOpen(開く)をクリックすると読み
込まれます。コントロールファイル*.GSD, *.CM6を使用しているものの場合はそのコ
ントロールファイルをデータファイルと同一フォルダに置いてください。なお、RCPフ
ォーマットでのデータの保存はできません。
(3) SNGファイルのロード
Plug-in modulesフォルダ内に外部モジュールファイルSNG Importを入れておくと、
SNG形式のファイルを読み込むことができます。
SMFと同様、File>Open...(ファイル>開く...)でファイル選択ダイアログが表示
されるので、SNGフォーマットのファイルを選んでOpen(開く)をクリックすると読み
込まれます。なお、SNGフォーマットでのデータの保存はできません。
(4) LHA圧縮ファイルからのロード
File>Open...(ファイル>開く...)で表示されるファイル選択ダイアログでLHA圧
縮ファイルを選ぶと、圧縮ファイル内のデータファイル一覧が表示されます。ここで
SMFもしくはRCP, SNGフォーマットファイルを選べば、通常のファイルと同様に曲デー
タをロードすることができます。RCPデータで、コントロールファイル*.GSD, *.CM6を
使用しているものは、同一圧縮ファイルに同一内部パスで格納されていなければなり
ません。なお圧縮ファイルへのデータの保存はできません。
1.4.3. 曲データの再生
とりあえずMIDIファイルプレイヤーとして使用したい人は、データをロードしたら再
生ボタン(右向き三角印のボタン)をクリックするか、MIDI>Play>all(MIDI>再生
>全体)を選んでください。曲データの再生が始まります。再生の停止は、停止ボタン
(■印のボタン)を押すか、MIDI>Stop(MIDI>停止)を選んでください。